Windows Server 2016 DHCPの構築

どうも、Miyaです(´_ゝ`)

前回はDHCPとはなんぞや?というところをご紹介しました。
今回は、Windows Server 2016 でDHCPサーバーを構築していきましょう。
DHCPサーバーの構築は、難易度も低いですし、作業時間もさほど掛かりませんので是非ご自身の環境にも立ててみてください。
ADドメイン内の環境でDHCPサーバーを使用するには、必ずメンバーサーバーとして構築しましょう。
後に説明をしますが、権限のある管理者がDHCPサーバー対して承認という作業をする必要があるためです。

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DHCPサーバーのインストール

下準備としてホスト名の変更とIPアドレスの固定、ドメインへの参加を済ませておいてください。
[サーバーマネージャー]の[役割と機能の追加]からDHCPサーバーをインストールします。
DHCPの構築

インストールが完了すると、自動的に構成ウィザードが起動します。
この構成ウィザードでは、冒頭で説明したDHCPサーバーの承認が行えます。
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DHCPサーバーの承認とは?

DHCPサーバーの承認とは、ADドメイン内にDHCPサーバーサービスを登録するプロセスのことを指します。
なぜ承認が必要なのかと言いますと、ネットワーク上で不正に構成されたDHCPサーバーが不正な情報をクライアントに与えることから防ぐためです。

DHCPクライアントはDHCPサーバーを見つける際にサブネット内の全コンピュータと通信を行います。
そのため、同じネットワーク上で不正に構成されたDHCPサーバーが存在していた場合に、そのDHCPサーバーにもDHCPDISCOVERパケットを送信するので、DHCPサーバーとして機能してしまうんです。

「で、誰が承認するんや?」なんですが、ドメインのEnterpraise Adminsグループのアカウントです。実際に承認作業を進めていきましょう。

Enterpraise Adminsグループアカウントを指定し、[コミット]をクリックします。
ここでスキップしてしまった場合、DHCP管理コンソールからでも承認は行えますので問題はありません。
DHCPの構築

承認が完了したら、[閉じる]で構成ウィザードを終了しましょう。
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DHCPスコープの構成

DHCPの役割をサーバーにインストールしたら、DHCPスコープを構成する必要があります。
DHCPスコープは、主にIPアドレスのグループに対するオプションを構成するために使用します。
クライアントに配布するIPアドレス群をスコープという単位で構成し、DHCPサーバーはスコープからIPアドレスを配布していきます。

スコープとは?

DHCPスコープは、リースに使用できるIPアドレスの範囲のことを指します。
スコープには、主に以下のようなプロパティが定義されています。

名前と説明 スコープの名称
IPアドレスの範囲 リース用に使用できるアドレスの範囲
サブネットマスク リースするネットワークのサブネットマスク
除外 IPアドレスの範囲内からリース対象外のIPアドレスを指定
遅延 DHCPOFFERパケットの送信を遅延する時間
リース期間 リース期間を指定
オプション リースするIPアドレスに付随して、ルータやDNSなどの設定も同時行う

これらを設定して特定のスコープを作成し、クライアントにスコープからIPアドレスを配布します。

DHCPスコープの作成

それでは、DHCP管理コンソールからスコープを作成します。
[管理ツール]から[DHCP]で管理コンソールを立ち上げます。
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<ホスト名>を展開して、[IPv4]を右クリック→[新しいスコープ]をクリックします。
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スコープの構成ウィザード立ち上がるので、進めていきましょう。
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[名前]に作成するスコープの名称を入力します。
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ご自身の環境に合わせてIPアドレスの範囲とサブネットマスクを入力しましょう。
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先程のIPアドレスの範囲から除外したいIPアドレスと、DHCPOFFERの遅延時間を設定します。
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クライアントにリースするIPアドレスの期限を設定しましょう。
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スコープに対してオプションを構成していきます。今回はデフォルトルーターとDNSを設定していきます。
[今すぐオプションを構成する]を選択して次へ進めます。
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デフォルトルーターのIPアドレスを設定します。
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DNSサーバーのIPアドレスを設定します。
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WINSサーバーのオプション構成はスキップして結構です。
設定が完了したら、[今すぐアクティブにする]にチェックしましょう。
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これで設定が完了したので、[完了]で閉じましょう。
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管理コンソールに戻ると、下図のようにスコープが構成されたのが確認できます。
DHCPの構築
これでDHCPサーバ-はクライアントに対してIPアドレスをリースできる状態になりました。

IPアドレスの自動配布

DHCPサーバーの設定は完了したので、実際にクライアント端末を起動して、IPアドレスをリースしてもらいましょう。
クライアント端末のコマンドプロンプトからipconfig /allコマンドを実行してみましょう。
DHCPの構築

どうでしょうか。
先ほど設定したIPアドレスの範囲から192.168.11.122がリースされています。
また、構成したオプションであるデフォルトルーターやDNSが設定されているのも確認できますね(´_ゝ`)

DHCP管理コンソールの[アドレスのリース]を覗いてみると、リースを受け取ったクライアント情報が表示されています。
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リースの予約

リースの予約とは、特定のクライアントに対して、事前に定義されたIPアドレスを割り当てることが出来ます。
予約を構成することで、既に構成されているIPアドレスの範囲の場合でも、スコープからIPアドレスを確保して、他のクライアントに割り当てられないようにすることができます。
特定のクライアントに対して、特定のIPアドレスを設定するわけですが、クライアントを特定する方法としてMACアドレスがあります。

クライアントからipconfig /allコマンドでMACアドレスを控えましょう。
DHCP

DHCP管理コンソールから[予約]を右クリックし、[新しい予約]から構成できます。
リースしたいIPアドレスと、先ほど控えたクライアントのMACアドレスを設定します。
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クライアントで、ipconfig /renewコマンドを実行して、IPアドレスの更新を行いましょう。
再度IPアドレスを確認してみると、、、

このように予約したIPアドレスがリースされているのが確認できますね。

おわりに

いかがでしたか?基本ではありますが、DHCPサーバーの構成と設定が確認できましたね。
普段自宅で皆さんが何気なくインターネットに接続しているのは、家庭用ルーターに備えられているDHCPサーバーのおかげなんです。
家庭用ルーターによっては、DHCPサーバーのスコープの制限などの設定が可能ですので、一度触ってみるといいかもです(‘ω’)
次回からは、ちょっと高度な構成を取り入れた「管理」という観点から様々拡張機能をご紹介できれば思います。

それではよいWindows Serverライフをっ♪

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