Windows Server 2016 高度なDHCPスコープ設計の構成

どうも、Miyaで。

Windows Server DHCPサーバーでは、通常のスコープの他、スーパースコープおよびマルチキャストスコープが存在します。
使うか使わないかで言うと、使われる場面は正直あまりありませんが、予備知識として頭の片隅に入れておいてほしいです(´_ゝ`)笑

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スーパースコープとは?

スーパースコープとは、作成した各スコープをまとめて、1つのスコープのようにグループ化する設定のことを指します。

例えば、サブネット内のDHCPクライアントの数が多くなり、現在のスコープでIPアドレスが枯渇し、それ以上のDHCPクライアントが追加できない場合を想定します。
その場合、新しいサブネットをDHCPサーバーに追加できます。このスコープは、同一の物理ネットワーク内のクライアントにIPアドレスにリースしますが、クライアントは論理上、別のネットワーク内にあります。
この状況をマルチネットと言います。

このマルチネットの状態から、DHCPクライアントを新しい追加したサブネットに時間をかけて移行する必要があります。
その際にスーパースコープを構成することで、元のリース期間に対して両方のアドレス体系を共存させると、DHCPクライアントを新しいサブネットに透過的に移動させることが出来ます。

また、192.168.11.0/24のネットワークアドレスを持つサブネットを別のネットワークアドレス10.10.10.0/24へ変更したいという場合を想定します。
一定の期間、両方のネットワークアドレスを維持したいといった場合、192.168.11.0/24と10.10.10.0/24の二つのネットワークアドレスを所持することも可能です。
この二つのネットワークアドレスのIPアドレスを一つのスコープとしてまとめることで、このサブネットに対して両方のスコープからアドレスがリースされます。
但し、この時の注意として、ローカル通信ができるようにするために、その新しいサブネットを認識するようにルーターを構成する必要があります。
スーパースコープ

マルチキャストスコープとは?

マルチキャストスコープとは、クラスDのIPアドレス(224.0.0.0 ~ 239.255.255.255)範囲であるマルチキャストアドレスのコレクションです。

そもそもマルチキャストアドレスとは、複数台のホストが一つの共通IPアドレスを保持することができるIPアドレスです。
同じマルチキャストアドレスを保持するホストは、そのアドレス宛に送信されたIPパケットを受信します。この仕組みをマルチキャスト通信と呼びます。
最近はやりのリアルタイム動画配信のシステムでは、クライアントにマルチキャストアドレスが付与され、クライアントに同じ情報を一斉に送信します。

企業で、よく使用されているSkype for Businessなどのビデオ会議システムを例に挙げたいと思います。
ビデオ会議システムサーバーでは、会議室Aが用意されており、そこに各クライアントが会議室に参加します。
この時、会議室Aにはマルチキャストアドレスが付与され、クライアントはこのアドレスから会議室Aに参加します。

会議室Aに参加したクライアント達は、同じマルチキャストアドレスが付与され、会議室Aはこのアドレスに対してビデオパケットを送信します。

この時に会議室Aにマルチキャストアドレスを配布するのが、マルチキャストスコープの役目です。
マルチキャストスコープ

スーパースコープの作成

それでは、スーパースコープの作成をしてみましょう。簡単ですのでお試しあれ。

今回は、192.168.11.0/24、10.10.10.0/24の二つのサブネットをスーパースコープとして一つのグループとして構成しましょう。
スーパースコープ

[DHCP管理コンソール]から[IPv4]を右クリック→[新しいスーパースコープ]をクリックします。
スーパースコープ

ウィザードは立ち上がるので、[次へ]をクリックします。
スーパースコープ

スーパースコープの名称を入力し、[次へ]をクリックします。
スーパースコープ

スーパースコープに含めたいスコープを選択して、[次へ]をクリックします。
スーパースコープ

内容を確認して、[完了]をクリックします。
スーパースコープ

DHCP管理コンソールに戻ると、スーパースコープが作成されているのが確認できますね。
スーパースコープ

クライアントからは、スーパースコープに含まれている一部のスコープからIPアドレスを取得できているのを確認できました。
スーパースコープ

マルチキャストスコープの作成

それでは、マルチキャストスコープを作成してみましょう。

[DHCP管理コンソール]から[IPv4]を右クリック→[新しいマルチキャストスコープ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

ウィザードが起動するので、[次へ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

マルチキャストスコープの名称を入力し、[次へ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

リースするマルチキャストアドレスを入力し、[次へ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

リース除外したいIPアドレスを入力し、[次へ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

リース期間を決定し、[次へ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

アクティブしたい場合、[はい]で[次へ]をクリックします。
マルチキャストスコープ

[完了]をクリックします。
マルチキャストスコープ

DHCP管理コンソールに戻ると、スコープが作成されているのが確認できますね。
マルチキャストスコープ

おわりに

冒頭でもお話しした通り、あまりWindows Serverを使ってこれらのスコープを構成するといったことは見かけません(´_ゝ`)笑
ですが、いざという時のためにも頭の片隅に入れておきましょう笑

それでは、よいWindows Serverライフをっ♪

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